歴史・沿革

創業期(1876-1900)
幕末の開港以降、不平等条約下の居留地では外商が商取引のイニシアティブを握り、日本の金貨が大量に海外へ流出していました。かねてからこの状況に疑問を感じていた森村市太郎(6代目市左衛門)は、「海外へ流出した日本の富を、貿易を通じて取り戻したい」という強い思いをもって立ち上がります。そして、この兄の思いを背負い、弟の森村豊はニューヨークを目指しました。

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1876 (明治9年)

・森村市左衛門と弟豊が東京銀座4丁目に「森村組」を設立

・福沢諭吉の勧めで豊がオーシャニック号で渡米

・豊、佐藤百太郎らと共にニューヨークに「日の出商会」を設立。骨董や陶器などの雑貨小売業を始める

1878 (明治11年)

・豊独立し、「日の出商会森村ブラザーズ」設立。日本の雑貨・工芸品などを輸出

1879 (明治11年)

・村井保固入社。豊の右腕となる

1881 (明治14年)

・社名を「モリムラブラザーズ」に変更

1882 (明治15年)

・陶磁器の輸出に将来性を見出す。小売から卸売へ転換

・市左衛門、日本銀行監事となる

1885 (明治18年)

・インポートオーダー開始(見本品で注文をとり半年から1年後に商品を直送)

1892 (明治25年)

・陶業の中心地名古屋に営業所設立

・市左衛門、北里柴三郎による伝染病研究所の設立を支援

1896 (明治29年)

・市左衛門、富士紡績株式会社発起人となる

1897 (明治30年)

・森村銀行設立

1899 (明治32年)

・白色硬質磁器の製造研究を開始

・市左衛門、慶応義塾に支援

豊かな社会を実現するために(1901-1944)
「自国産業育成に貢献し国家の為に尽くそう」という森村組創業以来の精神に基づき、衛生陶器開発、碍子製造事業を独立・本格化させました。アメリカではモリムラ・ブラザーズの活躍により「ノリタケ・チャイナ」ブランドが普及し、経営の基盤が固まると教育・慈善活動への支援も拡充しました。

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1901 (明治34年)

・市左衛門、文化・慈善事業への寄付を目的とする「森村豊明会」を発足

1902 (明治35年)

・市左衛門、第一生命保険相互会社の設立に参画

1904 (明治37年)

・森村豊明会 日本女子大学校設立を支援

1904 (明治37年)

・日本陶器合名会社を設立(現株式会社ノリタケカンパニーリミテド)

1910 (明治43年)

・森村学園設立

1913 (大正2年)

・森村豊明会、慶応義塾大学三田大講堂建設を支援

1917 (大正6年)

・東洋陶器株式会社設立(現TOTO株式会社)

1918 (大正7年)

・株式会社森村組となる

1919 (大正8年)

・日本碍子株式会社設立(現日本ガイシ株式会社)

1920 (大正9年)

・モリムラ・ブラザーズの総売上高が戦前のピークに達する。この頃、アメリカの輸入陶磁器市場において日本はトップシェアを獲得

・モリムラ・ブラザーズに社員福祉基金を設置

1922 (大正11年)
・程ヶ谷カントリークラブの設置に参画

1925 (大正14年)

・日本で輸入第1号となるIBM計算機を日本陶器に納入。初の代理店となる

1929 (昭和4年)

・森村銀行、三菱銀行と合併

1936 (昭和11年)

・日本特殊陶業株式会社設立

1941 (昭和16年)

・モリムラ・ブラザーズ(ニューヨーク店)閉鎖

戦後復興期~現在まで(1945-)
終戦後のゼロからの出発は決して容易い道のりではありませんでした。輸出立国を志した創業者の意志を尊重し、「原則として輸出産業に貢献する原材料の輸入に限る」という条件付きで輸入業務を開始します。そして1976年、栄光の地ニューヨークに駐在員事務所を復活させると同時に創業100周年を迎えることができました。

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1946 (昭和21年)

・社名を「森村商事株式会社」に変更

1947 (昭和22年)

・名古屋営業所開設(現名古屋支社)

1950 (昭和25年)

・輸入業務を扱う特品部を設置

1953 (昭和28年)

・大阪出張所開設(現大阪支社)

1956 (昭和31年)

・名古屋営業所の陶磁器・雑貨等の輸出業務を日陶貿易商会に譲渡し、輸入業務に転換する

1959 (昭和34年)

・森村不動産株式会社設立

1960 (昭和35年)

・森村スタンダード・ウルトラマリン・アンド・カラー株式会社設立(現 森村ケミカル株式会社)設立

・虎ノ門交差点に森村ビルを建設し本社を移転

1963 (昭和38年)

・アルコア社と代理店契約を締結 同社製品中、メタル関係以外のボーキサイト及びアルミナ化成品等の輸入総代理店権を獲得

1970 (昭和45年)

・九州出張所開設(現九州営業所)

1972 (昭和47年)

・モラルコ株式会社(岩国) (現アルマティス株式会社モラルコ工場)

1973 (昭和48年)

・岡山出張所開設(現岡山営業所)

1976 (昭和51年)

・100周年を機にかつての栄光の地ニューヨークに駐在員事務所を開設以降海外進出を再開する

・創業100周年を迎える

1991 (平成3年)

・Chettinad MB-F Hi Silica Pvt. Ltd. In India.設立(インド)

 現 Chettinad Morimura Semiconductor Material Ovt. Ltd.

1999 (平成11年)

・小野田森村マグネシウム株式会社設立

2000 (平成12年)

・ベークライト商事株式会社よりべ商プラスチック株式会社の株式を取得、全額出資会社とする

2002 (平成14年)

・アルコア化成株式会社とモラルコ株式会社が合併。新たにアルコアケミカルズ株式会社として発足(現アルマティス株式会社)

2006 (平成18年)

・べ商プラスチック株式会社と吸収合併

2008 (平成20年)

・サーテックMMCジャパン株式会社設立

2016 (平成28年)
・創業140周年を迎える

・虎ノ門駅前地区市街地再開発のため本社を虎ノ門タワーズオフィスに移転

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